発表会は、台風接近の中なんとか催すことができました。
私は、その直後に母の死に直面しました。
もう長いこと認知症でグループホームに入所していて、近年老衰が進んでいたので、穏やかな最期でした。
母のグループホームでの日々も入所したての頃は、“帰らせていただきます。“の連発でした。
次第に慣れて、おそらく悟ったのか、毎日を歌って散歩して、キッチンのお手伝いをして
楽しそうに過ごしていました。
でも次第に、周りとのコミュニケーションが取れなくなって、話しかけても返事がない、見ているのかどうかも不明な状態になりました。
施設に行ってもちっとも楽しくありませんでした。
そんな時に、クリスマスの歌の伴奏してと頼まれました。
それで、小さなキーボードの音をパイプオルガンにして聖歌を歌ってもらいました。
その時の母の顔はニコニコだったのです。
認知症の方でも音楽が通じるという事をこの時初めて知りました。
もっと認知症の方々と音楽を通して近づけたらいいなぁと思っています。
母からのメッセージなのかもしれないと感じています。